愛知県知立市に拠点を構え、85年の歴史を持つ株式会社天狗堂では、工場の外壁塗装・屋根塗装・床塗装・内装塗装・防水工事を手がけています。刈谷市、大府市をはじめとする愛知県内全域で事業を展開する中で、塗装業界全体が抱える人手不足問題と向き合い続けています。この課題は、熟練技能の継承と若手人材の育成に直結する重要な問題です。
目次・メニュー
塗装業界の人手不足の現状
塗装業界における人手不足は、建設業全体の構造的問題の一部として顕在化しています。愛知県を含む全国的な傾向として、熟練職人の高齢化と若手入職者の減少が同時進行し、技術継承の危機的状況を生み出しています。
厚生労働省データで見る深刻な実態
厚生労働省が公表した「令和6年版 労働経済の分析」によると、建設業の人手不足は極めて深刻な状況にあります。
「参照:厚生労働省 令和6年版 労働経済の分析」
国土交通省の建設労働需給調査では、全国の建設技能労働者の過不足率が継続的にプラス(不足)を示しており、特に専門技能を要する塗装工事分野での人材確保が困難な状況が続いています。愛知県においても、自動車産業の活況に伴う工場塗装需要の増加により、塗装職人の需要は高まる一方です。
高齢化と若手不足の二重構造
日本建設業連合会のデータによると、建設業就業者数は1997年の685万人から2024年には477万人まで減少し、ピーク時比69.6%となっています。特に深刻なのは年齢構成の変化で、29歳以下の若年層が約12%にとどまる一方、55歳以上が約37%を占める極端な高齢化が進行しています。
塗装業界では「2025年問題」が特に深刻です。団塊世代の大量退職により、長年培われた熟練技能が一気に失われる可能性があります。愛知県内の塗装工事業者においても、この10年間で多くのベテラン職人が引退し、その技術継承が急務となっています。
愛知県は製造業の集積地域として、工場の塗装需要が安定的に存在する一方で、若手職人の確保に苦慮しています。知立市、刈谷市、大府市などの工業地帯では、自動車関連工場の定期メンテナンス需要が高く、技能を持った塗装職人への期待は高まる一方です。
技術継承の重要性と課題
塗装工事における技術継承は、単純な作業手順の伝達を超えた、経験に基づく判断力と感性の継承が重要となります。塗料の選定、下地処理の見極め、気候条件への対応など、熟練職人が長年の経験で培った技能は、マニュアル化が困難な貴重な財産です。
熟練技能の喪失リスク
愛知県の塗装業界では、以下のような技能継承の課題が顕在化しています。
工場塗装の専門技能
特殊塗料の取扱い:耐熱性、耐薬品性塗料の適用技術
設備稼働中の施工:生産ラインへの影響を最小化する工程管理
安全管理:工場環境特有のリスク対応能力
地域特性への対応
気候適応:愛知県の湿度・塩害対策技術
材質判断:老朽化した工場建物の素材特定能力
品質基準:製造業の厳格な品質要求への対応
愛知県の技能継承支援制度
愛知県では、県内中小企業を対象とした技能継承事業を実施しています。「時間がない」「伝えるためのコミュニケーションがうまくいかない」「どのような手法を用いればよいかわからない」といった課題に対し、実践的な技能継承手法のセミナー開催と現場レベルでの伴走型支援を提供しています。
また、「あいち技の伝承士」制度では、熟練技能者を企業に派遣し、技能継承を促進する取り組みが行われています。塗装業界においても、この制度を活用した技術継承の取り組みが期待されています。
若手育成の具体的アプローチ
若手塗装職人の育成には、技術習得と同時に、塗装業界の魅力を理解してもらうことが重要です。単なる技能訓練ではなく、プロフェッショナルとしてのキャリア形成を支援する包括的なアプローチが求められます。
技能検定制度の活用
厚生労働省が実施する技能検定制度は、塗装職人の技能水準を客観的に評価する重要な制度です。愛知県では愛知県塗装工業協同組合と愛知県職業能力開発協会が連携し、技能検定の受検支援を行っています。
「参照:厚生労働省技能検定制度」
愛知県では複合技能士称揚制度も実施しており、複数職種の技能検定に合格した技能者を称揚しています。塗装職種においても、建築塗装と鋼橋塗装の両方に合格することで、より幅広い技能を証明できます。
働きやすい環境整備
若手職人の定着率向上には、労働環境の改善が不可欠です。建設業界では長時間労働や休日の少なさが指摘されており、これらの改善なくして若手の確保は困難です。
愛知県内の優良企業では、以下のような取り組みが進められています。
労働時間の適正化
週休2日制の導入と時間外労働の削減
安全管理の徹底
最新の安全装備と教育プログラムの実施
技能向上支援
資格取得費用の会社負担と研修機会の提供
処遇改善
技能レベルに応じた適正な賃金体系の構築
また、女性職人の活躍促進も重要な取り組みの一つです。塗装業界では検査・品質管理業務において女性の細やかな視点が評価されており、多様な人材の活用が進んでいます。
業界の持続可能な発展に向けて
塗装業界の人手不足解消は、一朝一夕に解決できる問題ではありません。技術継承と若手育成を両輪として、中長期的な視点での取り組みが必要です。愛知県の製造業を支える塗装業界として、その社会的使命を果たすために、業界全体での連携した取り組みが求められています。
デジタル技術の活用による効率化、働き方改革の推進、そして何より塗装職人という仕事の価値と魅力を社会に発信していくことが、持続可能な業界発展の鍵となります。知立市を拠点とする私たちも、85年の歴史と経験を活かし、次世代の塗装職人育成に貢献していく責任があります。
技術継承と若手育成は、塗装業界の未来を左右する重要な課題です。一社一社の地道な取り組みが、業界全体の発展につながることを信じ、継続的な努力を重ねていくことが大切です。
ただいま塗装・防水関係のルート営業求人募集中です。
〒472-0005 愛知県知立市新池2丁目39番地
電話:0566-81-0605 FAX:0566-81-0644







